小山維子 / Thomas Gillant / ホリグチシンゴ 3人展”爽籟” 10月14日(土)~22日(日)

13:00 – 19:00

絵画空間を探求するペインター3人による作品を展示します。ご高覧下さい。

爽籟とは、秋の涼やかな風を穴の3つ空いた笛の音に例えた古語です。

 

展覧会に向けて、Thomasさんと小山さんにそれぞれホリグチがインタビューを行いました。

前編:Thomas Gillantインタビュー

後編:小山維子インタビュー

 

出品作家

小山維子

略歴

1993年宮城県出身

2015年多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻

画家

近年の展示に〈テイク〉2023、Art Center Ongoing(東京)、〈PALLALELe.g.3〉2023、HANSOTO(静岡)〈パン屋と絵#16〉2022、ドイツパンの店タンネ(東京)など。

絵を描くときに考えていること

・矩形の枠をもつ平面のなかで色と筆致の関係性から絵画的空間がいつ生じるか
・絵の具の厚みではない「絵の厚み」とは何か
・絵の前に立つ人が「穏やかにざわつく」こと

Drawing(on the way home) 2023.3.31 297×210mm(シート) iphoneドローイング、インクジェット、紙

 

Thomas Gillant

略歴

MFA, France
Based in Tokyo

Recent and upcoming exhibitions :
2024 Upcoming / TBA / Kameido Art Center (Tokyo)
2024 Upcoming / TBA / Yu Harada (Tokyo)
2023 / Roots of Day – Dying on the Vine / JC Gallery (London)
2023 / Dawn till dust / UltraSuperNew (Tokyo)
2023 / Black of all colors / KTO Gallery (Tokyo)
2022 / Void Attraction / Kameido Art Center (Tokyo)
2022 / IN/TANGIBLE / Art for Thought (Tokyo)
2022 / Every lining has a silver cloud / KTO Substitute (Tokyo)
2021 / Art Byte Critique Show / Launchpad (Yokohama)
2021 / Epic painters / The Blank Gallery (Tokyo)
2020 / Shift operation / Cave Gallery (Tokyo)
2020 / Interactive Youth / Gallery Hinoki (Tokyo)

トマジランの作品は、身体の動きを強調した抽象表現、現代のデジタル環境を前提とした美学、色彩の揺らぎを特徴とします。油絵具をメインに、スプレーガン、ブラシ、ローラーなど様々な道具を使用して制作しています。三次元空間における筆跡、制作における手作業とデジタルの関係性などが繰り返し扱われるテーマです。

Open field (III)  580x460mm oil on fabric

 

ホリグチシンゴ

略歴

1993 京都市生まれ

2016 多摩美術大学日本画専攻卒業

2018 多摩美術大学修士課程日本画研究領域修了

個展

2017 

The Field and Daylight / ガレリア青猫 (西荻窪)

The Field and Daylight / montanO-librO (西船橋)

2018

The Field and Daylight2.0 / アートスペース羅針盤(京橋)

Drone’s eye(half a person) / tagboat (人形町)

2019 

Vapor under the city / 数寄和 (西荻窪)

BEAST / HUMAN / MACHINE / 亀戸アートセンター (東大島)

2020 

FUZZY CRAWL / アートスペース羅針盤 (京橋)

2021

The Field and Daylight3.0 / 数寄和 (西荻窪)

The Field and Daylight3.2 / tagboat (有楽町)

2023

EYE-BALLS ADVENTURE part:1 / loophole(府中)

EYE-BALLS ADVENTURE part:2 / 柳沢画廊:企画 Galley Pepin (東浦和)

絵画制作の工程を層として捉えてみる。制作中のある工程で例えば作品を一度放置して忘れたり、描画した部分を全てマスキングして見えなくしたりして、制作工程上で主観としての断絶を生じさせる。断絶前の自分の制作への視線は、後の自分から見た時に、他者に近いものとして扱えるものに変わっているように感じる。自分の作品を制作しているのは自分一人なのに、誰かと対話しながら作られたような絵画空間を作りたい。

Painting D-011  530×455mm 綿布、アクリル絵具