八月の上旬、織物工房を見学させていただきました。
裂が織り上がっていく過程は、自分が想像していた以上に時間と技術がかかり、
多くの人が携わっていることを知り、とても勉強になりました。
裂の美しさは、手作業による昔ながらの丁寧な作業があってこそのものなんだな、と感じました。
織物はタテ糸の間にヨコ糸が通って織り上がっていきます。
タテ糸の上下によって、模様ができていきます。
美しく織るには力加減が一番のポイントだそうです。
金襴に使用される箔の束です。
和紙に漆で箔を貼り、細くきったものです。
和紙に貼ってあるので、裏面は白く、触れるとシャリシャリした音がしました。
チキリと呼ばれるタテ糸を巻いてあるものです。
何千本もの絹糸が巻かれています。
金襴を織っています。
箔を一本一本丁寧にヘラに引っ掛けて、タテ糸をくぐらせ織っていきます。
紋紙(もんがみ)というタテ糸の上下の指令を出す紙です。
織物の模様はタテ糸の上下でつくられるので、この紙に模様の情報がつまっているわけです。
紙だけでなく、フロッピーに情報が入っている織機もありました。