2005年3月、皆様に少しでも良い仕上りの額を安くでご提供できるように、額工場へ打合せに伺いました。
この工場では数寄和定番の額の型をつくっています。額縁が完成するまでのおおまかな流れをご紹介します。
まず、木材を角材にスライスします。 これはギャングリッパという機械。
フレームのデザインを型を使って削りだします。
モルダーという機械。
写真ではわかりずらいですが、型通りに削られるよう、歯は回転して上下左右からカタチを削っていきます。
歯の型もデザインにより製造されます。
木材を型で削り出し額のデザインの形状がつくられたら、今度はそれをカットし額のカタチに組み立てます。
角をつなぎ合わせるため、角はさまざまな木材に合わせて、45°を正確に出す技術が必要です。
そうして組み立てられた木材に、今度は塗装がなされます。
こちらは、塗料のしみ込みを防ぐ下地を塗った後です。
下地(シーラー)を塗った後はそれを研摩し、いよいよ最後の塗装の工程に入っていきます。
塗装は額の見映えを左右するとても大切な工程です。
これで額縁の完成です。