彼岸をおもう
レクイエムは、ラテン語で「安息を」という意味。カトリック教会のミサ。死者の安息を神に願う(死者が天国へ迎え入れられるように神に祈る)ためであり、鎮魂曲とも訳されることもあるようですが、レクイエム自体には「鎮魂」の意味はないようです。
最近、書店によく行きます。本の背表紙を眺めるのも愉しいですし、タイトルを知るのも楽しみです。祝魂歌 谷川俊太郎編装画は、あのフジ子・ヘミングさん♪この本には、古今東西の魂の歌を収録と書かれた帯があります。日本の詩人の名前だけでなく、また、どの詩が入っているのか?箱から出してみたくなります。つまり、欲しくなる本です。今日は死ぬのにもってこいの日だ。生きているものすべてが、わたしと呼吸を合わせている。と、プエブロ族の古老の詩から始まり… … … ……わが眼は空へ…空へ 空へと運びゆく 葬式の時うたう唄のチョンタル族古謡で終わります。
谷川俊太郎さんのあとがき。…このささやかな詩集が、生者への慰め、死者へのはなむけとなることを念じます。と言葉を結んでおられます。彼岸をおもうこの時期の、推薦の本とします。ぜひ、それぞれの詩と出会ってください。(あ)
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