水の文化。水と文化と、かみ。
「生命の解剖学」中村恭子さんの大津での展覧会が無事終了しました。皆様、有難うございました。命という字をみて、ふと、古事記に名を連ねる神様の名前を思い出しながら、氏神建部大社様へ参拝。よい春となりますように。と、お願い致します。数寄和大津が開廊して4年目の春となります。神社にある手水鉢。池。水とは不思議なものです。いのちの根源。食べられなくなったら…ではなく、身体の7割がお水ですから、飲めなくなったら、大変なのです。生命体の根源は、水。…そして、息。(いきって読むのもなんだか不思議ですね。)さて、日本では、水による清めが普遍的だったようです。中国から渡って来た仏教。ここでは、お香で清めるようです。日本での仏教では、水での清めが取り入れられたようです。神前に近づくまでに水で身を清めること。昔は、境内の入口の川・池・海岸などで、禊して参拝したそうです。清浄であること。美しいこと…。
神社にはたくさんの松の木があります。松は常緑樹で、日本では長寿を表す縁起のよい木とされます。また、竹、梅と合わせて「松竹梅」としておめでたい樹とされます。真っ直ぐではなく、曲がっていたりするのが、魅力的な木です。日本の文化を象徴する樹木となっており、羽衣伝説など松に係わる伝説も多くあります。松は、能や狂言の舞台には背景として必ず描かれています。松羽目(まつばめ)といい、松を描いた羽目板の意です。演目によって、山の松、浜の松、庭の松などに見立てられるようです。 松羽目物(まつばめもの)。歌舞伎の大道具の一。歌舞伎でも能、狂言から取材した演目の多くでこれを使うそうです。
おおきな木の大きな根。(立派な根を見ながら、心のうちでは、数寄和大津がしっかりと根差しますように。と、願います!!)この大きな根っこになるために、どれ程の水が必要とされたことでしょうか。日本には、美しい水がありました。水があって、日本の文化は、ありました。食文化。美味しいおさかな。古来より、日本人の大好物の魚と海藻。伝授された文化。手すきの紙。古来より、伝えたいものを、かき、記しました。…そして、現在に伝わっています。海に囲まれた日本の地。緑の山々から流れている川たち。清らかな、美しい水の文化が、発達したことを、風景から感じ取れます。(あ)☆建部大社様について近江一の宮であり、船幸祭(8月17日)では、お神輿が瀬田川を往復します。建部大社様と数寄和大津は、徒歩5分です。☆紙の記事(本社HPより)http://www.sukiwa.net/sukiwazakkan/image/2009/010701/index.html☆紙の記事(過去のすきわ草子より)http://www.sukiwa.net/otsu/otsubbs/news/2008/121401/index.html
Copyright (C) SUKIWA OTSU All Rights Reserved. このホームページに掲載されている記事・写真・図表などの無断転載を禁じます。
けがれなく澄みきって美しいさま。
日本では、清浄を重んじたようです。