1/10//2009  数寄和大津 近辺情報

ジヲ カキテ 言葉ヲ ショクス其のニ

■ 千里同風せんりどうふう
遠く離れたところにも同じ風が吹くということから、世の中がよく治まっているの意があります。
少し考えを深めますと良い響きが良いカタチを作り上げていくと言えるように思います。
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シルバさんとブラジルから遊びに来た彼の従兄弟さんとの初稽古。

書で大切な線。美しい線。生きた線。
シルバさんは縦線が難しいと言われます。
身体。腕・手と筆の関係についてシルバさんに話します。
シルバさんが従兄弟さんに話します。言葉から言葉へ、人から人へ、伝わっていきます。

自分では思っていなかった美しくない線が書けたとき気持ちが其の線に引きずられ、書く気持ちが弱くなります。
線。次の線に新たに気持ちを集中させて美しい線を書きます。生きた線を書きます。

 
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シルバさんは千里同風を仕上げました。
それぞれの字についてシルバさんから従兄弟さんに言語を変え伝えられます。その様子を拝見しながら嬉しくなります。

言語圏の違うシルバさんと話しながら、人と人は互いに感じていることや思いを言葉にして話し伝え合える生き物であることの素晴らしさに改めて気づきます。
同じ風が吹く。ステキです。
良い風がアナタの心に、そしてワタシの心にも吹きますように。

 

1月15日からの展覧会茶禅一味では、それぞれの作品から改めて気づくことが多くあるように思います。皆様楽しみにしておいてください。

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