観ること、考えること、聴くこと、話すこと・・・歩くこと
子どもの頃、滋賀の風景の中を歩きました。子どもの頃、当たり前にみていた石碑。滋賀には沢山の石碑があるように思います。以前国宝三井寺展の記事ですきわ草子に書いた田上のお不動さんへの石碑。石碑に是より二里米とあります。石碑の字は力強いです。里は元々は古代中国の周代における長さの単位であったようです。1里は1800尺(360歩、6町)四方の面積を表していて、後にこの1辺の長さが距離の単位里(り)となったようです。里(り)は、尺貫法における長さの単位で、現在の日本では約4kmにあたります。中国では500mにあたるようです。明治時代、メートル条約加入後の明治24年に制定した度量衡法では、1里=(イコール)36町とし、それ以外の里の使用を禁止したそうです。
どんな呼び方をするとかを気にせず、目的地まで歩いた子どもの頃。そこに行く。そこまで行く。着いた。帰ろう…。この繰り返しでした。心に残っているのは歩いたことと、風景。
この夏に京都造形芸術大学のシンポジュウム「コミュニケーションと学びを考える」に参加させて頂いたことをすきわ草子でお伝えしました。あれから5ヶ月がたちました。今回は、京都造形芸術大学のACOP鑑賞者プロジェクトに参加させて頂きました。一つのモノ。そこに居る皆で観ること・他者の観え方をきくこと・そして考えること・自分にどう観えるか話すこと。何回か経験する中で、大切なことに気づきます。道案内であるナビゲーターがいて、目的地があるのです。だから消化不良せず、その時間が豊かなコミュニケーションの時間となりうるのです。この夏の初めてのギャラリートークは反省点が沢山あります。その後、さまざまな事を考えました。私自身が「良い絵とは?」の目的地を見えていただろうか?あれから、ギャラリートーク「良い絵とは?」の目的地を探していました。5ヶ月、歩きました。いやいや此処でのギャラリートークをやりたいと決めたのはもっと以前からです。まだまだ目的地にたどり着いていませんが、着きたい目的地は5ヶ月前よりもぼんやりと観えてきつつあるように思います。良い絵とは…広大な風景のように思います。ギャラリートークの必要性は感じています。ただ観るのではなく、コミュニケーションから見えてくるモノ。自分の視野が広がっていくこと。夏のギャラリートークでは、お二人の作家から観ることの大切さをあらためて教えて頂きました。大切なことです。
来年も、ギャラリートークをやりたいと思います。自分なりにお伝えしたいこと(目的地)を明確にして、作家の方々とお話して、皆さんに観ることの楽しさを感じていただければ…と思います。せっかく生まれてきたんだもの。たのしまなくっちゃ!!と思います。(作家も、作品も、観る人も…ねっ!!)☆お知らせ京都造形芸術大学ACOPのホームページができたようです。http://acop.jp/☆楽しいといえば…滋賀の音楽家マツタケダイスケさんhttp://jiri2.jugem.jp/来年もいろいろ頑張ります。どうぞ宜しくお願い致します。あ
Copyright (C) SUKIWA OTSU All Rights Reserved. このホームページに掲載されている記事・写真・図表などの無断転載を禁じます。