和の灯り
ビリケンさんのいる通天閣が見える大阪市立美術館。ここは大阪は天王寺。動物園もあります。数寄和の定休日に、展覧会へ足を運ぶのが常になってきました。落ち着きのない私もいつの日か風流人の輪の端っこに入れて頂けるかも知れません。大阪市立美術館では、国宝三井寺展と書展を拝観しました。数寄和大津の近くには田上不動があります。瀬田の唐橋東詰に石碑もあります。私の見慣れた片目を閉じた不動明王。国宝三井寺展を拝観し、時代により、不動明王の顔・姿が違っており、大変興味深かったです。(東京展は来年2月7日から3月15日、サントリー美術館であります。ぜひ、足を運んでみてください。)さて、思わず、これやんか!絵って!金箔って!やっぱ、黄金の国(島)と言われただけあるわぁ〜!!と唸りたい気分になったのは、狩野光信の勧学院障壁画の工夫されたライティング。ろうそくの照度と一般的な照度で、3分おきに観え方の違いを味わえました。美しい色の絵の具も生きる観せ方でした。和の灯りによって、平面の筈の絵が、奥行きのある空間になります。数寄和大津の留守番当番の私も頑張らないと、、、と改めて決心をしました。美しいモノは人に頑張る力をくれます。大阪のぎゃらりかのこさんで開催中の滋賀の若手の作家福元なおんどさんの膠絵展を拝観させていただきました。三井寺展の感動が続いたまま、初めてぎゃらりかのこさんへ訪れました。丁度、福元さんが和ろうそくを買いに出かけて行かれたとの事でした。帰ってきた福元さんとぎゃらりかのこさんと和ろうそくの光が如何に作品を引き立てるか観ながら話しました。ぎゃらりかのこさんは、昭和の空間。気取りのない和の空間です。和ろうそくの中、奥行きのある膠絵となります。昔の女の人は美しかったでしょうねなんて、和ろうそくのあったかいオレンジ色の灯りを見ながらの会話です。奈良時代に中国から仏教とともに渡ってきたろうそく。戦国時代に和ろうそくが作られます。和ろうそくの原料はすべて植物性。西洋ろうそくの主な原料は石油を精製して作るパラフィンです。
和の灯りを観ながら、昨夜、唐橋の上から見た景色を思い出しました。唐橋の上から見える灯り。この夜空に三日月が口、その上に星の目の可愛らしい顔が浮かんでました。目で見えた景色も画像に撮ると片方の星(目)が写っていなくて残念でしたが。 麻田☆福元なおんどさんのブログhttp://blog.livedoor.jp/naondo1/★ぎゃらりかのこさんホームページhttp://www.ami-kanoko.com/
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今月14日まで開催中です。
三井寺(園城寺)は、滋賀県大津市にあります。