9/12//2008  スタッフだより

花、野菜。名前だけでなく、、、。

■ ☆あめなる花はほしと言ひ この世の星を花と言ふ (宮澤賢治)
☆ちったお花のたましいはみほとけさまの花ぞのにひとつのこらずうまれるの(金子みすゞ)
「花の詩」天来書院発行より
花なす
>> 花なす (94.78KB)

美しい花、可愛い花、、、。天来書院さん発行の「作品に書きたい花の詩」を見ていると嬉しくなってきます。あの人の花、この人の花、、。好きな作家の言葉を見ては頷いています。
☆天来書院様ホームページ☆http://www.shodo.co.jp/tenrai/

花ナスをお花屋さんでみつけました。秋の観賞用ナスです。
実は熟すと黄色、橙色から真紅に変わります。一見ミニトマトのようで、丸くて可愛らしいですね。
さて丸いものと言えばスイカが思い浮かびます。原産は熱帯アフリカのサバンナ地帯や砂漠地帯。 エジプトでは紀元前6000年の昔から農耕と牧畜が始まっており、壁画や絵画に西瓜が描かれているようです。どんな西瓜でしょう?西瓜、西瓜、観てみたいですね!
日本に伝わった時期は定かでありませんが、一説によると、17世紀中期に隠元禅師が中国から持ち帰ったといわれています。しかし、、、「鳥獣戯画」に西瓜らしい絵が描かれていたり、、、、平安後期には作られていたのでは?という説もあるようです。
天保年間の絵馬には無地皮の西瓜の切り売りの様子が描かれているようです。
水分補給の為に食したり、雨乞いの為に描かれてたり、、、西瓜は大切な存在だったのですね。
現在の一般的に目にする西瓜は、緑の地に黒い縞模様ですが、こうした品種が広まったのは、昭和初期以降らしい、、、。必要な分だけ生産出来ることや、甘くて美味しいモノと、品種改良を繰り返し、現在の西瓜となってきたのでしょう。
ところで最近疑問だった西瓜の奈良漬けですが、西瓜には源五兵衛(げんごべえ)と呼ばれる品種があり、幼果を粕漬けにするようです。奈良漬けは、1300年以上も前より、かす漬けという名で存在していたようです。
2年前、小泉淳作先生の版画の展覧会の折りに、白菜などの野菜について、少し知る機会がありました。思い込んでいたことが、実は違っていて、、、目から鱗だったのでした!!(あ)

 
奈良で観た風景
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