卯月と蒲公英と
蒲公英。種子の冠毛が丸く集まっている様子が 綿を丸めて布などで包んだ「たんぽ」に似ていることから「たんぽ穂」、「たんぽぽ」になったそうです。 茎の両端を細かく裂くと、そり返って鼓のような形になるので、「鼓草(つづみぐさ)」ともいうようです。 「たんぽぽ」の名は、この鼓をたたいたときの音からきているとも言われているようです。
英名のdandelionはフランス語で「ライオンの歯」を意味するdent-de-lionに由来。蒲公英のギザギザした葉が百獣の王ライオンのするどい牙を連想させるからだそうです。四月を卯月といいますが、さて卯の花をご存知ですか?ユキノシタ科ウツギ属の落葉低木である空木(うつぎ)の花。中空の幹のため、「空木(うつぎ)」と呼びます。5月頃に白い5弁の花を沢山咲かせます。日本原産で、ホトトギスと共に万葉集にも詠われています。卯(う)の花の、ともにし鳴(な)けば、霍公鳥(ほととぎす)、いやめづらしも、名(な)告(の)り鳴(な)くなへ 大伴家持皆人(みなひと)の、待ちし卯(う)の花、散りぬとも、鳴く霍公鳥(ほととぎす)、我(わ)れ忘れめや 大伴清縄
唐橋東詰の桜も日増しに膨らんできました。新芽を一杯つけた柳とともに春を知らせてくれます。
京都タワーと花の画像をアップしようと、何日かにわたり画像を撮りました。見て美しく感じる自然な枝ぶりも、画像に収めると思いどうりではなく、先日あった絵巻物教室の思い通りの画の世界との違いを感じます。上手下手ではなく、絵を描くことで、自分の描きたい世界が目の前に出来ていく幸福感があります。自分を理解する助けになったりもすると思います。単純に自分の好きなもの(題材、色など)を再確認したり、やはり単純に道具と身体の関わりについて感じ取ったりもします。ぜひ、次はご参加ください。(あ)
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四月になりました。
ホトトギスの別名は卯月鳥といいます。