近江八幡NOMAミュージアム
最近、日高敏隆さんの「動物と人間の世界認識」という本を読みました。この本の中で著者は、さまざまな動物を例に、我々が世界をどう認識しているかについて議論しています。例えば、ハリネズミは目がほとんど見えませんが、臭いと音を頼りに世界を認識しています。また、ガは性フェロモンをたよりにメスの居所を探し当てます。このように、動物がこの世を認識するのに利用する刺激はそれぞれ異なり、それによって構築される世界も皆違うのだと著者は言っています。
今回訪れたNOMAミュージアムでは、観ている人を一瞬ギョッとさせるような、独特な世界を表現している作品が数多くありました。みんな同じ世界を共有しているにもかかわらず、人それぞれ違うことを感じて生きていることを実感させられました。このように、作品を通じて世界観を広げられるのは、芸術の魅力だと思います。皆さまも世界観を広げに、大津ギャラリーに足を運んでみてはいかかですか?
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「アール・ブリュット/交差する魂」展は、八幡堀のそばの古屋二軒で開催されています。
ヒマラヤの神聖な石で王国を創りあげたインド人アーティストや、障害を抱えた人々の作品など、バラエティーに富んだ内容でした。