鷺の橋と舟の橋
芭蕉は瀬田の唐橋の句も残しています。名月は ふたつ過ぎても 瀬田の月五月雨に 隠れぬものや 瀬田の橋数寄和 大津へ来てくださる方に瀬田の唐橋の上から見る景色の美しさについてご紹介させて頂くことがあります。仕事柄、ついつい美しさに関わる事を切り口にしますが、歴史的な事や建築物として等など、様々な見方があります。数寄和大津によく来て下さるお客さまで瀬田在住の國松さんは、様々な角度で物を捉えられている方です。お話を聞かせて頂こうと茶話会を開きました。
お話される國松さんは、その時代のその出来事に魅力を感じておられるご様子で、大変昔の出来事なのに生き生きとした事柄として、聞いている私達も幼い頃に習った歴史上の人物の名前を思い出しながら親しみが湧くまでになりました。橋のなかった時代にどうやって渡ったか。人々の工夫があります。どうすれば渡れるのか?から、どうすれば安全に渡れるのか?瀬田の唐橋からみる美しい景色を支えている様々な出来事や工夫。瀬田の唐橋の話から、近江へ、近畿へと視点に広がりを持っていくことで、より良く瀬田の唐橋について理解を深める事が出来ました。当日の参加は、数寄和がいつもお世話になっている現代日本画家の三輪真先生をはじめ、地元の音楽家の方、研究者の方とそれぞれの場で今日のお話を活かして頂けそうで楽しみです。お話して下さった國松さん、そして参加して下さった皆さん、本当に有難うございました。
来年は十二支最初の子年です。どうぞ良いお年をお迎えください。お時間許しましたら寿展へお越しください。会期は1月20日までとなっております。
Copyright (C) SUKIWA OTSU All Rights Reserved. このホームページに掲載されている記事・写真・図表などの無断転載を禁じます。
近江をこよなく愛した芭蕉の句です。